VITALO KAIBARAでは家づくりのプロに土地の魅力をインタビューしております。
今回はVITALO KAIBARAのコンセプト立案にも関わり、K邸の施工も行ったあかい工房の赤井さんにお話を聞きました。

—赤井さんは様々な地域で、家を建てられていると思いますし、これまで赤井さんとお話をする中で土地を探すことの重要性を感じます。
いろんな土地を見てこられた中でVITALO KAIBARAとはどのような土地でしょうか。—
なんやろうね。程よく山の遠近感が感じられる場所やね。
土地の裏側にいくと100メートルほどしかないところに山があって。ただ決して山裾でもない。
それでさらに反対を見ると遠くに1キロぐらいかな。こう、山並みが、ずっと見えるんですね。
土地の裏に山、さらに遠くにも山並みが見えて、そして柏原の街中の方が平野になっていて。谷合いから抜けていってるっていうロケーションなのかな。
他の場所にありそうでない、そういう土地な印象かな。意外と山に近すぎたり、遠すぎたりとかいうのはあっても、程よく両方の山が見れるっていうのが特色じゃないかなと思いますね。
—ありがとうございます。 VITALO KAIBARAのコンセプトを決める時に出ていた「借景」であったり、「里山」自体に大きなコンセプトを感じる中で、その里山の近くで暮らすことってそもそもどういうことなのでしょう。—
里山のある暮らしっていうのは、 別に山がついてるとかではなく「そこに景色が生まれる」ことが大事だと思うんよね。
里山のある暮らしというのは決して山の中に入ることじゃなく、程よく家と山との遠近があって、借景を楽しみながら、里山を体感する場所を作っていくということかな。
例えば都市部で庭を作っても流石に自然のリアリティには負けてしまう。ただ、VITALO KAIBARAでは自宅で庭づくりを楽しみながら遠くの山を借景と捉えてそれ全体を里山として楽しめる。
VITALO KAIBARAのカーテンのいらない生活では、庭も里山であり、遠くを見ると山が見える。というような住環境をつくり出せるような場所だと思っています。
—すごく面白いですね、赤井さんは先ほど庭は本当の自然には負けてしまうと言いつつも庭自体はとても大切だと考えられていますよね。改めて、これから家を作られる方に向けてなぜ庭が大切だと考えているか教えていただけませんか。—
家だけポツンとある状態って全然面白くないと思うんですよね。
緑が入ることでもちろん中にいる自分たちもだけど外にいる人たちもものすごく注目するようになる。
家づくりの最中にも植栽が入ることで「なんかめちゃくちゃ良くなってきてるよな」っていう風になってくる。
やはり庭があることへの満足感というのはかなり高い印象がありますね。
—なるほど。VITALO KIBARAがある土地と自然との距離感、 そしてその中の庭っていう自然を楽しむっていうことですかね。 その魅力を周りの人とも視覚的に共有しながら、借景を楽しむような。 ただ、そういった中でも1つ1つの家は、当然住む人たちが違うので、住んでいる方々の個性が表出するような。—
らしさは出したらいいと思う。十分出したらいいと思う。
そしてそういった個性とか「らしさ」みたいなものがVITALO KAIBARAの中に自然と溶け出していくことが、よりこの土地の魅力を引き出すことにもなると思いますよ。
—現在VITALO KAIBARAにはK邸が先行して建っていますが、K邸を例にして「カーテンのいらない里山生活」に関して掘り下げたいと思います。—
質問にもあったけどやはり「カーテンのいらない生活」というのが一番大きな特徴やね。
それは、住んでる人もだけど、町を歩く人にとってもそうなんですよ。
設計上、南側に大きな窓を設置しているので光がいっぱい入ってきますよと言いながらもカーテンを閉めないといけない状態だとあまり意味がなくなってしまう。
それは建築家の芦田さんのすごいところで、大きな窓でもピクチャーウィンドウになっている。
プライバシーをしっかりと守りながらも家の各所で借景を楽しめるような設計は見どころだと思います。
—私も何度か見学しましたが大きな窓に対してカーテンがない。この条件の中でここまで振り切れるのはすごいなと感じました。
私自身は家作りの素人ではありますが家中の全ての窓が考えられて配置されているのが伝わります。ここから見たらこの借景が楽しめるっていう風に計算されているのだなと。—
そうですね。 ただこれを実現するのは非常に難しい。これが建築家が入ってるいいところだなと思う。
現地を見ずに土地の図面だけを見てプランをすると、あんなようには絶対ならない。
現地を見て、時間によってどう見えるのか、天候や季節でどう変わるのか。
そういった変化を全て把握して建築家が書くので、あそこまで仕上がるのかなとは思いますね。
—VITALO KAIBARAの魅力や実際に家が建った時の雰囲気の想像が少しずつできてきました。 初歩的な質問ですが、家作りをしたい時に何からしたらいいのかって結構悩まれてると思うんです。 今回の場合は土地選びに関してはVITALO KAIBARAがクリアしているとして、何から始めたらいいと思いますか?—
いや、実はそこもクリアしてないねん。
場所決める前に、まずあの場所に立たないとダメなんよ。
実際にVITALO KAIBARAに立ってみて、時間があるなら春夏秋冬や朝晩、どんな風が吹くのか、どういう太陽高度なのかっていうのを自分の五感で体感してほしい。
土地の価格であったり、駅からなんぼっていうところを優先しがちなんだけど、 一生住むのだからそこに立って、そこの匂いであったり、音であったり、自分の感覚と照らし合わせて心地いいのかっていうのを是非やってほしい。
多分あそこに立ってもらうと、 シーンとしてる時間だと電車の音とかも聞こえてくると思うんですよ。
駅まで歩いてでも行ける距離だから夜になったら、電車の音も聞こえる。
それが 街中走ってる電車とは違うんでね、それが心地よかったりするっていうのもあるし。
逆に虫の声であったりとか、そういうのが 苦手だっていう人は合わないかもしれない。
だから家族と一緒に現地に立ってみて、「ここに住む」というのを想像しながら目をつぶって、じっとこう、あそこでどういう生活ができてるんだろうなって話し合ってほしいね。
そうすることでよりVITALO KAIBARAで過ごすことへのイメージが出てくると思う。
—それはふらっと見学に来て「こういう場所か」と見るのとでは全然違うものですか。—
全然違うと思う。「居てほしい」と思ってる。もっというと風のある日も雨の日も、居てほしいね。
そう考えると実は多くの方がまだ何も決まってないんだよ。
場所や周辺環境はこうだから土地に関してはクリアだ、ではなく、もっともっと奥深く入ってほしい。
本当にここでいいのかっていうのは。だって選べるんだから。
—それはふらっと見学に来て「こういう場所か」と見るのとでは全然違うものですか。—
全然違うと思う。「居てほしい」と思ってる。もっというと風のある日も雨の日も、居てほしいね。
そう考えると実は多くの方がまだ何も決まってないんだよ。
場所や周辺環境はこうだから土地に関してはクリアだ、ではなく、もっともっと奥深く入ってほしい。
本当にここでいいのかっていうのは。だって選べるんだから。
多くの里山に関するプロジェクトに関わってきたあかい工房の赤井さん。家を建てるプロから見た里山の魅力や、土地選びの大切さをお聞きすることができました。
VITALO KAIBARAでの里山のある暮らしについて、よりイメージを膨らませたい方は是非足をお運びください。
季節や天候での感じ方の違い、土地の匂い、光の入り方。五感を使ってこの土地を感じていただけると我々も嬉しく思います。もし、さらにこの土地での暮らしが気になる方はご連絡ください。
ひと足先にVITALO KAIBARAに住んでいる方にお話を伺うこともできますので。